FIRST THINGS FIRST
この記事のポイント
リニューアルの費用は新しい見た目だけでは決まりません。現状調査、コンテンツ整理、データ移行、URL対応、公開切り替えを分けて見積もると、抜けを減らせます。
01最初に「変えたい理由」と「残したいもの」を整理する
古く見える、更新が難しい、問い合わせにつながらないなど、課題を具体化します。同時に、営業で使っているページ、検索から読まれている記事、取引先へ案内しているURLを集めます。すべてを作り直す前提にすると、役立っている資産まで失うことがあります。
担当者の印象だけで判断せず、可能であれば問い合わせ記録やアクセス情報も確認します。データがない場合も、社内で使う資料や顧客からの質問を参考にできます。リニューアルの目的と、変更しない方がよい情報を分けて共有しましょう。
02素材を流用できるか、実物で判断する
以前の写真が残っていても、解像度や撮影時期、利用許諾の範囲によってはそのまま使えません。原稿も、サービス内容や会社情報が変わっていれば修正が必要です。「素材はある」と伝えるだけでなく、実際のデータを確認してもらいます。
| 既存資産 | 確認すること |
|---|---|
| 文章・会社情報 | 現状との一致、重複、更新日 |
| 写真・図版 | 元データ、画質、使用権限、写っている内容 |
| ドメイン・サーバー | 契約者、管理権限、メールとの関係 |
| 記事・実績 | 件数、分類、移行方法、画像との対応 |
| 機能 | 現在の利用状況、代替可否、設定情報 |
03移行作業を制作費とは別に見える形にする
記事が多いサイトでは、文章を移すだけでなく、画像、カテゴリ、リンク、公開日などの対応が必要です。自動で移せる範囲と手作業で確認する範囲を分けて見積もります。小規模でも問い合わせフォームやメール設定の引き継ぎは見落とせません。
URLを変える場合は、旧ページと新ページの対応を整理し、適切な転送設定を準備します。検索への影響があるため、デザインの最終段階で初めて考えるのではなく、最初の調査と見積もりに含めてください。具体的な検索面の確認は関連記事で説明しています。
04一度に全部変える必要があるか検討する
課題が原稿の分かりにくさやフォームの使いづらさに限られるなら、部分的な改善で対応できる場合もあります。一方、構造が更新に耐えない、必要な機能を追加できない場合は、土台から見直す方が合理的なこともあります。
全体改修と部分改善の二案を比較する場合は、それぞれの効果を断定せず、解消できる課題と残る課題を並べます。社内の確認負荷や公開切り替えの影響も含めて検討し、日常業務が止まらない進行を相談しましょう。
依頼・見直し前のチェックリスト
- 課題と残したいページを一覧化した
- 流用する原稿・写真の実物を確認した
- 移行、転送、メール確認の作業を見積もりに含めた
- 全体改修と部分改善の選択肢を比べた
よくある質問
ドメインは今のまま使えますか?
多くの場合は継続利用を検討できますが、契約者と管理権限の確認が先です。サーバーを変える場合も、ドメインとメールへの影響を個別に確認しましょう。
既存サイトの制作会社が分からなくても依頼できますか?
現状調査から相談できます。まず管理できるアカウントやデータを整理し、不足する権限・資料と必要な調査作業を確認してください。