FIRST THINGS FIRST
この記事のポイント
引き継ぎでは、サイトのファイルだけでなく、契約者、管理者、更新担当、復旧方法を確認します。パスワードを一覧に集めるのではなく、安全な保管先と責任者が分かる状態にします。
01管理対象の全体像を一覧にする
ホームページは、ドメイン、サーバー、CMS、フォーム、解析、予約など複数のサービスで成り立つことがあります。どの契約が止まると何が使えなくなるかを把握しておくと、更新漏れや担当変更に対応しやすくなります。
| 対象 | 引き継ぐ情報 |
|---|---|
| ドメイン | 契約者、管理先、期限、更新担当 |
| サーバー | 契約、公開場所、メール利用、バックアップ |
| CMS | 所有者、管理権限、編集手順 |
| 制作データ | 納品範囲、保存先、再生成・公開手順 |
| 外部サービス | 用途、契約者、継続費、権限 |
| 保守・連絡 | 窓口、対応範囲、緊急時の手順 |
02受け取った権限で実際に操作する
アカウント情報を受け取っても、ログインできない、編集権限がない、認証メールが前担当者へ届くといったことがあります。自社の担当者が実際にアクセスし、必要な範囲を操作できるか確認してください。
管理者を切り替えるときは、旧担当者の権限をすぐ消してよいか確認します。移行中の作業や保守に必要なアクセスがある場合は、完了条件を決めてから見直します。所有者の権限と復旧手段は、自社が継続して管理できる状態にします。
03更新手順は初めての人が使える形にする
「記事を追加する」なら、画像の準備、入力、確認、公開、修正までの流れを説明してもらいます。静的HTMLのサイトなら、編集するファイル、生成するコマンド、アップロードする範囲などが必要になる場合があります。社内担当者の知識に合わせた手順にしましょう。
手順書は一度読むだけでなく、代表的な作業を実際に試して確認します。変更後に表示が崩れた場合の戻し方も重要です。バックアップをどこで取得し、誰へ復旧を依頼するかが分かれば、誤操作時に慌てず対応できます。
04保管と定期確認の担当を決める
納品物が制作者の共有リンクにしかない状態では、将来アクセスできなくなる可能性があります。必要なデータを自社の保存先へ受け取り、契約上の納品範囲と一致しているか確認します。編集用データが対象外なら、その制約も残しましょう。
引き継ぎ一覧は公開時だけでなく、担当変更やサービス追加のときにも更新します。請求先の変更、支払方法の期限切れ、連絡用メールの停止なども運用へ影響します。業務の引き継ぎ項目にホームページの管理を含めることが大切です。
依頼・見直し前のチェックリスト
- 各サービスの契約者・期限・担当が分かる
- 自社アカウントで必要な操作を確認した
- 更新と復旧の手順を受け取った
- 納品データを自社の保存先へ保管した
よくある質問
制作会社を変える前に何を集めればよいですか?
契約内容、管理サービスの一覧、手元の制作データ、更新方法、現在の不具合を整理します。権限やデータの不足がある場合は、移行作業を始める前に確認しましょう。
パスワードを変更すれば引き継ぎ完了ですか?
それだけでは不十分な場合があります。所有者、請求先、復旧用メール、二段階認証、外部連携まで確認し、継続する保守作業へ影響がないかも確かめてください。